Round 4 相澤 恵司 vs 荒井 仁

By Yukio Kozakai

今日2回目の登場。AKKAこと、相澤 恵司。今日参加しているメンバーで言うと、その実績から言えばボスキャラ的存在だ。その期待に(?)しっかりと応えて、このイベントでもここまで全勝で戦い抜いてきた。

そのスタンダード構築戦における彼のパフォーマンスには、誰もが一目置いている。昨年は、日本選手権シーズンで、関東型の「青トロン」を。世界選手権では「ガジーの輝き」をチューンアップし、広めた事で見事に「架け橋」となった、まさにスタンダードの申し子だ。……しかし、さすがに今回はデッキ相性が悪いだろうか。


その相手こそ、日頃Chiban Dragon Convention(通称、CDCとかチバドラ)の主宰、荒井 仁こと、アラジンである。ジャッジとして活躍していたが、今回はプレイヤーでの参加となった。

ステロイドを駆って、ここまで見事に3連勝スタートである。満場一致でフィーチャーエリアへと招かれたわけで、プレイヤーとしてのパフォーマンスに注目だ。

ちなみに、7月29日(土)に、CDC6周年記念大会が、相当な豪華賞品で開催されるとか。

2004東京都チャンプ、AKKA

Game1
先攻は荒井。《ブリキ通りの悪党/Tin Street Hooligan》召喚からゲーム開始と、スタートダッシュとしてはイマイチ。狂喜を目指してプレイした《瘡蓋族のやっかい者/Scab-Clan Mauler》は《差し戻し/Remand》と、これは相澤のペースかと思われた。

しかし、土地が2枚で止まった。

再び《瘡蓋族のやっかい者/Scab-Clan Mauler》を通し、ようやく展開した《イゼットの印鑑/Izzet Signet》の返しには《喧騒の貧霊/Rumbling Slum》。とりあえず《電解/Electrolyze》で《ブリキ通りの悪党/Tin Street Hooligan》を除去してみるが、フルアタックの後の《焦がし/Singe》で荒井が先勝した。

土地事故さえなければ、完全に相澤のゲームかと思われたが……。

AKKA 0-1 アラジン

千葉ドラ主催者、荒井


Game2

《焼け焦げたルサルカ/Scorched Rusalka》スタートの荒井。《世慣れたドライアド/Dryad Sophisticate》を《マナ漏出/Mana Leak》されると後が続かず、2枚目の《焼け焦げたルサルカ/Scorched Rusalka》以外は完封という状況になった。

しかし、再び相澤に土地事故の危機が。何とか《イゼットの印鑑/Izzet Signet》を引き当てて《焼け焦げたルサルカ/Scorched Rusalka》を《電解/Electrolyze》で排除し、《ブリキ通りの悪党/Tin Street Hooligan》で割られても2枚目と、今度は巻き返しが追いついた。

ようやく《喧騒の貧霊/Rumbling Slum》を場に出せた荒井に待っていたのは、《火山の鎚/Volcanic Hammer》2連発! そしてウルザトロンを揃えた相澤が《潮の星、京河/Keiga, the Tide Star》《燎原の火/Wildfire》と連打すると、荒井にインスタント火力は無く、《潮の星、京河/Keiga, the Tide Star》がそのまま場に残った。

相澤は、《潮の星、京河/Keiga, the Tide Star》を失う事は覚悟していただろうが、これは嬉しい誤算。荒井が《火山の鎚/Volcanic Hammer》を本体に叩き込むのが精一杯と見るや、フルタップで《曇り鏡のメロク/Meloku the Clouded Mirror》。

最後の抵抗とばかりに、荒井が《脅しつけ/Threaten》で《潮の星、京河/Keiga, the Tide Star》を奪って殴りかかるも、冷静に《曇り鏡のメロク/Meloku the Clouded Mirror》でブロック。続いて《巨大ヒヨケムシ/Giant Solifuge》で攻め立て、周囲を「もしかしたら?」と思わせたが、《紅蓮地獄/Pyroclasm》で対応。2枚目の《脅しつけ/Threaten》はかなわず、勝負は3本目に持ち込まれた。

AKKA 1-1 アラジン


Game3
先攻の最終ゲーム。
何とかスタートを決めたい荒井は、その最高形が結実する。

《踏み鳴らされる地/Stomping Ground》からの《密林の猿人/Kird Ape》2連打。この上ない開幕を迎えた荒井。これは相澤がキッチリと《火山の鎚/Volcanic Hammer》2枚で対応するものの、今回は荒井が先攻なのだ。

これによるライフ差は果てしなく大きい。《世慣れたドライアド/Dryad Sophisticate》をカウンターした事で《巨大ヒヨケムシ/Giant Solifuge》を通してしまい、早くも7まで落ち込んでいた。《焼け焦げたルサルカ/Scorched Rusalka》まで通した事で、手札の《脅しつけ/Threaten》《血の手の炎/Flames of the Blood Hand》が、相澤がどう動いても唸りを上げる展開になった。


ゲーム後、相澤はこう語っている。

相澤「何を差し置いても、《巨大ヒヨケムシ/Giant Solifuge》をカウンターすべきでしたね。あと、《火山の鎚/Volcanic Hammer》と《紅蓮地獄/Pyroclasm》の配分を迷ってしまいました」
筆者「しかし、《密林の猿人/Kird Ape》もあったから、間違ってはなかったのでは」
相澤「まぁ、もともと厳しいマッチアップでしたけどね。それでも、《巨大ヒヨケムシ/Giant Solifuge》さえ何とかしてれば、まだライフが3残ったんです。僕のミスですよ」
Ninth Edition
1マナ2/3、シンプルに強すぎ


爆発的に勝利を飾った荒井と、あくまでもストイックな相澤。もちろん、敗れた相澤にもまだ可能性は残されている。3度、このテーブルに招かれる事があるとすれば、それは……意味するのだ。


そして、アラジンさん?
気の早い話ですが、抜けたら当然「プレイヤーで」出場ですよね?


AKKA 1-2 アラジン

Result:アラジン Wins!